Chochotteの細幅靴ができるまで
Chochotteの靴は、普通の靴とはちょっと違います。
幅の狭い足・甲の低い足に
フィットする靴。
踵の小さい足に合う、
脱げにくいパンプス。
洋服とのコーデも楽しめる
おしゃれなヒールパンプス。
どの靴もかなり細幅のワイズA・2A・3Aサイズです。
Chochotteの靴づくりを知ると、きっと「一足の細幅靴をつくるのに、これほどの職人と手作業が必要なのか」と驚かれるはずです。
もともと靴作りは徹底した分業制ですが、デザインが特殊な細幅・狭幅の靴の工程では機械を使えないこともあり、たくさんの“人”の力に支えられています。Chochotteが「細い足に合う靴がない」と悩んでいる人に細幅靴を届けてこられたのも、10年以上一緒に靴作りをしてきた工場や職人の方々の存在があったからです。
職人が「こうすると次の工程がやりやすくなるんだよ」と、次の職人を思いやりながら靴作りをする様子はまるでタスキリレーのよう。
ぜひこの記事を読んで、Chochotteの靴作りについて知っていただけると嬉しいです。
取材・文 細井安弥
写真 細井安弥、浦上未央
2019年6月12日更新
Chochotteの靴はオリジナルの木型から製作
足にフィットする靴を作れるかどうかは『木型』で決まります。Chochotteの靴作りは、はじめにデザイナーの菊池が靴のイメージを練り、有数の職人がオリジナルの木型を設計するところからスタートします。試作を重ね、一つの木型を完成させるまでに平均1年前後の時間をかけています。
Chochotteの靴は職人の分業による日本製
できあがった木型から足長のサイズに応じた紙型を設計し、紙型をもとに金型を作り、皮革を裁断し、甲を縫い、底をつけます。昔ながらの分業制なので、たくさんの職人の手によって一足の靴が完成します。
日本の職人が作る靴は、海外工場で一括生産された靴よりも価格は高くなりますが、Chochotteでは幅狭甲薄の足にフィットする靴を作るために、専門性が高い日本の工場や熟練の職人の方々に生産をお願いしています。
Chochotteデザイナーインタビュー
履ける靴より、好きな靴を選べるように
女性用の靴売り場に行くと、足幅が広めのワイズEサイズがずらりと並んでいます。婦人靴のJIS規格にはワイズA(足幅が細い)からF(足幅が太い)まで記載があるものの、日本の靴づくりの主役はあくまでワイズEというのが現状です。
そのため、足幅が細いワイズA・2A・3Aの日本製の靴はなかなか手に入りません。ニーズを感じたChochotteは2009年にA幅に特化した靴づくりをスタート。足が細いために「履ける靴」で妥協してきた人が「好きな靴」を選べるようにしたい、という想いを込めてデザインをしています。